今は昔(いまはむかし)という物語の書き出しは「もう今となっては昔のことだが、」という意味だそうですが、
今は未来(いまはみらい)という物語の書き出しにすると、すでに未来に到達してしまった連中が、そこから実況してくれている様子なのかもしれません。
もし「みらいを作って欲しい」などと依頼されたら、
どうすれば、なにを作ればよいのか、
「これが未来」「そこが未来」だとか、説明すれば、解ってもらえるものなのでしょうか。 未来とは、まだ訪れていない世の中ですから。知りたくない人達は、日常的に昨日と今日と明日くらい考えればよくて、未来なんて、あんまり興味ないものかもしれません。
実際に実在するのに、まだ見たことがないもの、行ったことがない場所、などのことを見てみたいし、行ってみたいのだとすると、それらは「未知」であって、各々の目標や目的にすぎません。「未来」が目的ではない。
100年前の時代から見れば、いまは100年後の未来
1000年前の時代から見れば、いまは1000年後の未来
あれから1000年、というのが現在なら、1000年の歴史を遡り、1000年保存されていた物品を紐解いて、ほとんどなにも変わっていない、などという事があれば、簡単に変えられないし、作れない、未来があるのかもしれなくて、「みらい」を考察する参考になるかも、
1000年先を考えるとき、100年ごとに目盛りを区切って未来系を作るとすると、
次の時代、次の次の時代、次の次の次の時代…
次の世代、次の次の世代、次の次の次の世代…
1000年先の未来なんて、遠すぎるかも
考えられない
ですが、1000年でも相変わらず、不変で普遍的な人間の生活習慣、寝る起きる、着る、食べる、住む、つくる… 人間の喜怒哀楽、迷う、悩む…
あったらいいな、があればいい。
あったらいい、はまだない。1000年では遠すぎるなら、100年で考える、人間の生涯、100年なら、5年~10年で区切って、作ってみた、とすると、
「みらい」なんてまだまだ、早い、けど5~10年区切りのスケール幅が、均等にならないから、
いまさらなんで、未来系を考察しているなんて、10年遅すぎる、展開が早すぎて、ヤバすぎる、という気がしてきます。
これから起こる可能性が「みらい」だとしても、天気予報で、台風や雷雨の予報、明日の予定、来週の予定、来月の予定、来年の計画などは、時系列で未来の時間ですが、予定表の上では現在の話で、す。
それを踏まえて、
1年後は、未来…? 2年後は、未来…? 5年後は…?
近い将来、 ○○歳になったら、 子ども達の未来、おとな達の未来 …
実際に、未来を作っている、という人達が存在する、日本のどこかにもいるはずなのですが、企業秘密ですし、まだまだ世の中に見せられない、出来上がっていない状態の駄作を、あれこれ試していて、「いま」と「みらい」を行き来している最中なのではないかと思います。
SNSで配信されるような新作、新曲などを取り急ぎ作ってみても、こんど作ろうと企画している作品の事を話してプレゼンテーションしてみても、それはそれで、そういう未来とは別件です。新着を作ろうという意欲は、現在進行形かもしれません。
また、まだ出来上がっていない「モノ」は、資料や設計図面しかないはずですが、実際に出来上がった物がなくても、デジタル映像化され、デザインやイメージが先行して公開されていたりして、現実かどうか戸惑うことがあります。実際のモノがないのに、考え中の状態をビジュアル化して見せる技術で、映像が出来上がっています。デジタルの映像技術などでも「みらい」が実現していると思います。
実際の物といえば、たとえば、まだスマホを持ってないとか、スマホなんて必要ないという人達にとって、スマホは未来のアイテムなのか、どうか
まだ、スマホなんて無かった過去の時代を振り返ると、誰もが当たり前のようにスマホを持っている今という時代は、過去から見てみれば、明らかに未来なわけですから。
CDが、DVD、ブルーレイ、
FD(フロッピーディスク)やMOディスクが、USBメモリ、SSD
有線LAN接続から、無線接続WiFiやBluetooth
USB接続TYPE-Bから、TYPE-C
もしも「みらいを作って欲しい」などと依頼されたら、
空想や妄想ばかりでなく、すでに世の中に存在するもの、販売されているもの、などをバージョンアップして、さらに、超越していかなければならないかもしれません。
たとえば、スマホを持っているとすると、インストールしているアプリによって、各々の世界が異なります。
電車に乗る時に切符を買わずに、手持ちのICカードやスマホをタッチして改札を通過できるとか、スマートペイ・チャージ、キャッシュレス支払い、ポイント還元で現金支払いより値引きの特典がある仕組み、アプリ口座残高照会、振替振込み手続きは24時間サービス
スマホに指紋や顔認証を登録して、本人認証やセキュリティ対策、QRコードで情報に直行できたり、入場チケットの役割ができたり、顔認証で何回目の来場来店などなど…
あるいは、言語をAIが自動検知して翻訳、読み上げ機能で音声通訳、ガイダンスだけでなく、AIと会話や通話ができるとか、録音機器で、AI自動文字起こし機能で、録音された会話や通話が「読める」とか。手書き文字を変換して文字入力されたり、手書きサインもAI認証できるらしい。GPSで航空写真、モバイル現在地検索、 交通情報のリアルタイム更新、路線検索、渋滞情報、目的地までの距離や到着時間を表示…
WiFi接続リモートカメラ監視、人知、通過する人を検知して、アプリにログ表示、検温する機器と連動して、体温を表示。 IoT家電、電源オンオフ切替えなどスマホでリモート操作、室内のキレイ度、空気の汚れや、ウイルス病原菌の検知を表示とか。自動化という仕組みで24時間365日継続して監視可能、録画カメラも録音機能付き、屋外屋内の見張りとインターホン機能、通話も可能で動画の音声が記録に残せる。また、人感センサー機能付などというのも、もはや身近な物で安価で手軽に使えます。
これら「未来のアイテム」はすでに商品化され、世の中に出回っている物ばかりです。「そんなものいいな、できたらいいな」という漠然としたアイディアが、実現して実用化されている時代です。
その上で、「みらいを作って欲しい」などと依頼されたとしたら。
出来た、作れた、という未来を披露したとすると、それはもう現実で「みらい」という現在に来てしまったわけですから、「みらい」とはいえ、現在進行形でよいのではないかと思います。カンペキ(Perfect) な機能ではないかもしれませんが、スマホが普及して、たくさんの人達に当たり前のように使われる時代になったみたいに、 スマホに数あるアプリの中から「アナタにおススメ」のアプリをインストールしてもらえたとして、それを説明してあげられたら、やってみたら出来た、コレは使える、とならないと… その人その人の未来がなかなかやって来ない、みらいなんて案外、簡単に考えればよいのかもしれないのに、と思うのです。頭の中で「やればできる」と考えていた事が思いどおりだったかどうか、頭の中で描いていたイメージは、見える形にして説明しなければ、なかなか理解してもらえないものです。仕様説明が書かれていても、どのように読み取って活用できるのか、どのように伝えれば、各々が活用できるアイテムだということに気付いてもらえるものか、面白いものが続々新着に出てくるのだから、使えるようになればいいのに。
「未来のアイテム」はすでにある物を動かして、使っていくうちに、利用履歴ログが更新され展開されて、日々活用されることが改良改善の手掛かりになる、また未来を作ることができるという仕組みがあります。操作方法を習得すれば、未来が操作できるし、みらいをコントロールできるようになる気がしますが、「取扱説明書」や「マニュアル」を熟読、学ばなければなりません。「みらいを作る」なら、まず今ある未来を攻略しなければ、はじまらないと思います。多機能な新機器の取説が、だれでも解読できるような翻訳を必要としていたり、解釈して活用できるような、図版クィックマニュアルとか、見ればわかる動画マニュアルなどが、未来を伝達、案内するのに便利で近道だと思います。
なんとなく「みらい」がわかってきたかどうか、まずは、優れた未来のアイテムを案内するのに効果的な「ガイドブック」を、各々で作成してみるとよいかもしれません。未来を開発・製造している者達とタイアップ、「ガイド」するべくコンテンツを制作してアピールする、 未来に近い人から未来まで相当遠い人まで、広く普及・展開、未来をつくる仲間になれる…
そうなると、また短期でプロジェクトを起ち上げて、
「あとで」
「またあした」
「じゃあ、こんど」
そう言えれば、その時点で、そのまた「みらい」の話でもしようか、どうしようかな。