動画メディア編集「ドラッグ&ドロップ」と「ドラッグ」でトリミング

ブログの特集で、こんどは『だれでも動画クリエイター』をやろうと思っていたわけではありませんが、ドラッグアンドドロップ(drag & drop)の操作くらいは「だれでも」知っていて欲しいと思っていて、PCやスマホ・タブレット端末等で「ドラッグアンドドロップ」はどう操作したらよいのか、ドラッグアンドドロップをやってみてくださいと言われなくてもやるのか、 などとお尋ねいただいてしまいますと、そのあたりで「だれでも動画…」となることがあるのです。

ドラッグアンドドロップとはのど飴みたいな物かも、などと冗談のように考えてみたり、動画アプリのタイムラインに夢中になって酔いしれる感覚のことなのかなどと妄想して、実際のメディアの操作を後回しにしていたり、「ドラッグ」がお薬の意味なら、drug ですので、動画メディアを操作する時の「ドラッグ」drag とそもそも異なります。または、ドラッグアンドドロップが動画のなにかしら専門用語と思い込んで、ていねいに操作手順が書いてなければ次の操作の手が止まってしまうからとか、ドラッグアンドドロップで操作してください、と言われなければ、勝手にあれこれ操作してみてもし万が一なにか起こったら責任を問われてしまうだろうなどと悪い予感がふと頭をよぎっただけで警戒して弱気になってしまって、なにか言われるまでどうしたらよいのか戸惑っていたり、結局その日はなにもできなかった…とか。 PCも、スマホやタブレット端末なんかも使えるのに、端末操作について忘れていた名前など、見慣れないし聞きなれない言い方が今さら再登場すると、直感で使えないという方々がまだまだいらしたかもしれません。

「ドラッグアンドドロップ」を忘れていただけかもしれません。かつて、WindowsPCのアクセサリに「ソリティア」というトランプゲームが同梱されていて、ドラッグアンドドロップ操作の練習用に、ゲームの操作説明をしたりしていました。最近のスマホ・アプリゲームでは、ドラッグアンドドロップ操作が不要な「ソリティア」が登場しています。移動したいカードを選んで画面上のカードを指でタップするだけで、最適な位置へ自動でカードを移動させてくれます。PCの Microsoft ソリティア・コレクション「クロンダイク」など、場札を並べ替えしたり、山札カードを開いて移動するとき、ドラッグアンドドロップ操作が必要です。マーク別にカードをAからKまで揃える時には、正解のカードがクリックで飛びます。

ずっと以前のWinPCでは、デスクトップやマイドキュメントに作成したWORDやEXCELファイルを、共有サーバに移動して保存する時などに、ドラッグアンドドロップして移動していたと思います。Ctrlキーを押しながらファイルを選択して、ドラッグアンドドロップするとコピー操作になりますので、ローカル上に元ファイルが残ります。右クリック「送る」でファイルのコピーを別の場所に置いて、ドラッグアンドドロップする機会が少なくなり、最近のWinPCでは、ファイルはあらかじめOneDriveなどクラウド上にあって、さらに「共有」で別のクラウド・サーバにログインして公開したりバックアップを保存したりする仕様になってきました。

また、デスクトップ上のアイコンを並べ替える時に、ドラッグアンドドロップ操作します。スマホの画面でアイコンを1つ長押しして、隣のアイコンと順番を入替えしたり、上下のアイコンと場所を入れ替えたりしたい場合に、ドラッグアンドドロップで操作します。スマホ画面のアイコンは、短く押すと「タップ」でアプリが開いてしまいます。しっかり長押しすると、ドラッグアンドドロップ操作のほか、アイコンの削除なども操作できます。

動画作成する写真や動画など各メディアをタイムラインに表示させるために、
ドラッグアンドドロップ操作をする場合は、 チェックして選択したメディアを長押ししてから表示させたい場所に移動(ドラッグ操作)します。 移動した位置で、長押ししていた操作を離します(ドロップ操作)。ドラッグ=引きずる・移動する、ドロップ=落とす、の意味で、具体的にはクレーンゲーム、UFOキャッチャー・ゲームなどで遊ぶ操作を思い浮かべて説明を見聞きすると、多少なりとも納得されるのではないかと思います。

たとえば、Microsoft ClipChampの画面になにかメディアを取り込みすると、タイムラインの場所で「ここにmediaをドラッグアンドドロップします」と出てきます。書いてありますので、取り込みしたメディアを「ドラッグアンドドロップ」でタイムラインに持っていく場合、 マウス操作しているPCの場合は、マウスの左ボタンを押したまま、メディアを移動して、タイムライン上でマウスボタンを離す操作をします。

スマホ等のモバイル端末や、タッチパネル・ディスプレイのPC画面を指で操作している場合のドラッグアンドドロップ操作は、選択したメディアを指で長押ししたまま移動したい場所まで指で画面上をなぞって動かして、タイムライン上まで移動出来たら、画面上から ドラッグしていた指を離します。

画像や動画コンテンツを「ドラッグアンドドロップ」するのは、モバイル端末が普及する以前からのことで、とくにAppleのMacOSのパソコンで最初からマウス操作ができるデザイナーさんやエディターさん、オペレーターさん達が、画像や動画編集を得意としていたのだと思います。最近では、MacOSでもWindowsPCでも、メディア編集用のソフトやアプリ操作に、ほとんど違いはありません。また、モバイル端末(スマホやタブレット、タッチパネルPCなど)では画面を指で直接操作しますので、マウス操作より難しく感じないかもしれません。編集画面に慣れれば、1人で操作がスムーズにできるようになると思います。

ただし、動画編集は、だれでもすぐに操作できるというわけではないかもしれません。無料だからといって、必ずしも簡単ではありません。無料や格安アプリの場合は、動作は軽いのですが、機能制限があったり、広告掲載があったり、詳しいヘルプ・マニュアルがなかったり、機能が専門的でセルフ仕様なため、編集について熟知していて直感で操作しなければならないかもしれません。また、複数の無料アプリをインストールして組み合わせて使わなければ、思い通りのメディアが完成しない場合があります。
また、プロ仕様のアプリ等では機能が多様なため、動作が重たく感じたり、ほとんど使わない部分があったりで、ソフトを学習しても、ソフト自体についていつまでも理解しづらい部分があったりで、負担だったり、抵抗を感じてしまうかもしれません。軽めなアプリで動画編集を経験することで、本格的な動画編集を手助けできることもあると思います。

ところで、写真や動画のようなメディア編集では、ドラッグ操作で「トリミング」します。トリミング操作で、取込みしたメディアの不要な部分を取り除いて、いいとこどりのコンテンツに編集することができます。

写真の場合、表示させたいイメージを四角形で範囲選択することで、トリミングできます。

動画の場合、始まりと終わりをどの部分にするかを決めて、動画全体から前後の部分を取り除く操作をすることで、トリミングになります。動画の始まり(イン)と動画の終わり(アウト)をトリミングするだけでも、撮りっぱなし動画が見やすくなると思います。

長めの動画を短く編集したい場合も、タイムライン上に同じ動画を複数とりこみして、前後をトリミングして表示させたい部分に編集した動画を、それぞれ順番に作成しておいて、途切れない様にタイムライン上に配置して、再生すればよいわけです。たとえば、イン(始まり)の部分をトリミングするとき、0秒から開始が数秒遅れて再生されますので、0秒で開始になるように、タイムライン上のメディアをドラッグアンドドロップして調整します。

PCで写真を編集する場合、Microsoft ClipChampでは、タイムライン上の写真が再生されている状態でトリミング等の編集ができます。写真の囲み線をドラッグ操作をして表示させたい部分を囲んでから、「トリミング」ボタンを押します。なお、複数枚の写真をタイムラインに置いている場合は、編集したい写真がプレビューに表示されるように、再生>一時停止を操作する、または、再生ヘッド(再生すると左から右に移動する縦のバー)をドラッグアンドドロップ操作で編集したい写真メディアの位置まで移動します。

Windowsフォトでは、写真1枚を選択した状態で「編集」ボタンを押すと、写真がトリミングできる状態で開くようです。写真の角や囲み線(ハンドル)をドラッグ操作して、表示させたい部分を調整します。フォトでトリミングをしてみると、サイズ数値が出ていますが、選択した部分が拡大された感覚があります。トリミングした写真を保存する場合は、元の写真を上書きしても大丈夫かどうか、念のためファイル名を変えるなど、よく確認した方がよいかもしれません。

ペイント(Windowsアクセサリ)の場合は、四角形などで範囲選択した部分を「トリミング」ボタンで編集することができます。トリミングした部分を全選択してコピー、新規で開いた別の背景写真に貼り付けしたり、写真を合成することなどもペイントで可能です。

トリミング作業する場合の「ドラッグ」操作は、1つの画像の中で範囲選択をしますが、画像の角や枠線をドラッグして最適な位置で指を離しても、ドロップしたとは言いません。画像の中で編集ができた、という操作をしただけです。ドロップするのは、画像メディアをファイルとして、その画像の場所を移動する場合です。