レンタル自転車 初体験談

マイ自転車(6段変速シティサイクル)が故障しまして、しばらく自転車を持っていない生活を送ってみました。

駅まで徒歩15分歩けばいい、買い物はマイカーがあるし、自転車まで必要ないかも。ですが、通勤時に駅までクルマでという訳にはいかないし、買い物の店頭でちょっと駐輪は簡単ですが、駐車場は料金がかかったり時間を気にしなければならなかったりします。

いまさらですが、
レンタル自転車(電動アシスト自転車) を初体験しました。

住まいは、坂がとても多い市街地で、電動アシスト車が超人気です。変速6速車の場合、1速なら急坂も自転車を下りずに漕いで進むことは進むのですが、スポーツジムで負荷トレーニングしている気分になり、上り坂で電動アシスト車にスイスイと抜かれてしまいます。疲れている日は1速~2速でペダルを漕いでも前に進まなくなるので、自転車を下りて押して歩いて坂道を上って帰ります。

駅前にレンタル自転車スポットがあります。また、自宅の近所の路地、地味な旧跡前にも、レンタル自転車ラックの設置場所があります。通りかかるたびに停車位置や台数がちがうので、結構利用者がいるのだろうと、そのうちレンタル・アシスト車を借りて、急坂上りを試してみたいと思っていました。

電動アシスト車を所有していて、当たり前のように利用している人達にとっては、自力で漕がなければならない自転車はもう古いのに、などと思われているのではないでしょうか。1台10万円台~20万円台等種類も色々出ているみたいですが、子供用イスを前後に取付け、たくましく運転している親子が多数の公団団地街も近隣にあり、電動アシスト車の所有が当前のように見えます。バッテリー充電の管理なども手間が掛かりそうですが、日常的にスマホ充電などのように習慣になればさほどの事でもないのかもしれません。 一度手に入れてしまった便利さは、そのまま手放せなくなるのだと思います。

さて、レンタル自転車スポットで、自転車をレンタルする場合は、屋外でモバイル通信できるスマホが必要です。アプリのマップに表示される現在地レンタルスポットの表示から「借りる」「返却する」手続きを行うからです。スマホにインストールした専用アプリに個人情報とスマートペイ登録をして、予約して借りる手続き、ロック解除、返却場所の予約と返却手続きなど、スマホ画面で完了することになります。レンタル料金は15分180円、30分180円などとスポットにより、コインパーキングの様にサービスが異なるようです。

某日夜、帰宅時に最寄り駅前でアプリ事始め、スポットには3台位停車してあったのですが、設置場所を指定してアプリ画面を見ると、「貸出し可能0台」と出ていて、レンタル予約することが出来ませんでした。夜の時間帯は、電車から降りた人達が歩き去ってしまうと、誰も人が通らなくなります。駅改札を出た広場に立ちつくして、しばらくスマホ・アプリと格闘していて、結局レンタルできなかったなんて。
駅の反対口、付近のコンビニ店前にスポットがあることに気が付き、行ってみると店頭に2台停車がありました。アプリ画面に「予約可能2台」が出ています。そのうちの1台に、アプリから車体に貼ってあるQRコードをかざしてみることにしましたが、アプリから「スマートペイ支払い手続きが完了していません」と出てきます。さっき個人情報を登録した時にスマートペイ選択をしたはず、と思いながら再度スマートペイ登録をして手続きを進めようとしたところ、今度はスマホ画面に「補償金2,000円」などとポップアップされてきます。電動アシスト車だから相当費用がかかっているのだろう、と思いながら先ほどの予約車1台の手続きに戻ると、今度は「予約代金300円」と出てきて、ちょっとびっくりしました。コンビニ店に入って、店員さんに「表の自転車の使い方を教えて欲しい」と尋ねてみたのですが、「当店とは関係がありません」と言われました。暗い夜道、自宅まで10分位の上り坂道を180円で帰れるかどうかと思っていたところで、2,000円とか、300円とか、予想しない金額がスマホ・アプリに出てきたもので、高価な電動アシスト車なのだからといって、それほどレンタル料金がかかるものなのか、レンタル自転車に乗っている人達を見かけるけれど、料金が支払える人達なのか、手続き中に料金請求が追加されるなどでは利用者が少ないのではないか、等などブツブツ言いながら、その日は諦めることにして、結局歩いて帰りました。

帰宅して、先ほど登録したアプリを振り返ってみまして、補償金2,000円は、スマートペイでいったん請求されますが、自転車を返却した時点で清算され、乗った時間分の金額に切り替わる、という説明がありました。事前に利用方法をよく見ておかなければなりません。それにしても「予約金」とは、なんだろう…

数日後、雨降りの夜に再度レンタル自転車にトライしてみることにしました。駅前からの帰宅路は、どしゃ降りになると舗装道が水たまりになり、靴がずぶ濡れになる事が多く、自転車が頼みです。駅から上りの急坂が多く、片手傘では危険なので、雨合羽や丈の長いポンチョを着て雨でも自転車で行き来します。雨の日は荷物に雨傘と雨合羽を持っています。
雨の日は、駅前のレンタルスポットのラックが満車と思われるほどでした。その日は、スマホ・アプリに「予約可能」の一覧が出ていました。 よく見るとちがう種類の電動アシスト車が混在しています。 画面一覧の「貸出し可能」の番号と、同じ番号の車体を探さなければなりません。夜の暗がりで、しかもスポットが駅前構内の明るいライトから少し離れた真っ暗な場所にあり、スマホのライトをかざさなければ番号などが良く見えません。面倒くさくなり、アプリから車体のQRコードをかざそうとしたのですが、今度はQRコード画面でスマホ・ライトが消灯してしまいます。なかなかうまくいきません。

しかし、駅前スポットでは、前回駅前コンビニ店でQRコードをかざした画面に出てきた「予約金」はありませんでした。

なんとか、貸出し可能車の番号と一致したことで、スマートペイで2,000円補償金支払い手続きへ進み、ロック解除、スマホ・アプリを操作することで、自転車のロックが自動的にリモートで解除されます。

ようやく、電動アシスト自転車に乗れます。
雨の夜に、はじめての経験、ひとりでよく頑張りました。

持参していた雨合羽を着て、夜なので、まず自転車のライトを点けなければなりません。はじめて乗った電動自転車ですが、感覚的に操作ができるもので、ハンドル脇のパネルの「電源オン」、パネルが点灯して、自転車のライトも点灯しました。出発… ですが、点灯した「満タン/空」の充電アイコンの部分が「空」の方になっていて、ガッカリ、したのですが、実際ペダルに足をのせてを漕ぎだすと、飛び出すように前に進みます。赤信号待ちで歩行者がいたり他の自転車が並んでいたりすると、青信号に変わって走り出す時に少しヒヤッとします。狭い道で自転車が1列に並んで走る、などの場合に後方の速度が速めだと、前方に迫ってぶつかりそうになったりします。ハンドル脇のパネルで何度かパワーモードを切替えしてみると「楽」さが違うので、「空」と出ていても充電されているみたいです。 急坂上りも、平坦な道と同じように進みます。 ですが、漕ぎ始めはサドルを後ろから押さるように勢いよく加速するのですが、そのあとペダルを漕がなければならない、自転車に乗ったまま急坂を上れるのですが、やっぱり漕がなければなりません。慣れていないと、勝手に走らされるアシストの部分と、べダルを踏んで漕がなければならない部分と、コントロールがなかなかうまくいきませんでした。

15分180円のスポットで開始して、スマホアプリを見ると、13分で自宅最寄りスポットに到着しました。

返却手続きを無事に終えなければなりません。
アプリで返却場所を指定するとき、アプリ画面がしばらく読込み中で、画面が固まったような状態、不安になりますが、じっくり待って「返却予約完了」、それから空きラックに停めた自転車を手動でロック操作して、アプリ画面の方に反応があれば、完了です。メール通知が届いて、料金180円で完了、ホッとします。

幸いなことに、雨降りの屋外でスマホが、雨に濡れながらよく働いてくれるのです。最近のスマホは、水濡れに強く頼もしくなってきていて、感心しました。