年齢不問

「不問」を「とわず(問わず)」と読んでいました。

「年齢不問」
「男女不問」
「経験不問」

「不問」の正式な読み方は「ふもん」

年齢不問 = 年齢問わず 

同じ意味ですが、求職情報を閲覧していて「年齢不問」のラベルが付いた掲載記事に疑問。「年齢不問」と見ると、アルバイトなら高校生以上、社会人18歳以上、20代、30代、40代、50代、60代、70代…年齢は何歳でも構わないのだろう、と解釈しがちですが、実際どうなのでしょうか。

年齢不問 20~40代のスタッフが活躍中

年齢不問と表示しているにもかかわらず、年齢制限ありという様な条件が書かれています。 「20~40代」 とは具体的には20歳から49歳まで。明らかに年齢制限を表示しています。 20代は20歳~29歳までの10年の幅があるわけで、成人式を迎えたばかりの20歳から見て28~29歳は、わりと遠い将来で案外未知の世代かもしれません。それで、20代から30代、40代までとなると、相当幅広い年齢層に感じるわけなので「年齢不問」でしょう。
また、「年齢不問」と書いていれば、職場では年齢を内緒にして、年齢がバレない様に 仕事仲間同士がお互い 、20~40代が同世代感覚で一緒に働く仲間意識でつながれば、という事かもしれません。 当然、同世代同士が意識が合う、回転が合う、シフトやグループで活動しやすいことでしょう。年齢などをあえて聞かずとも気兼ねなく交流できる、年齢不問スタッフ達を求めているのかもしれません。

年齢不問 20~40歳位のスタッフが活躍中

一見、同じ内容に感じますが、20~30代後半のメンバー募集と読み取れます。 「40歳位」という部分は「40歳未満」とは書かれていませんので、今年40歳になるスタッフが1~2名入れるかもしれません。 また、年齢の1の位を四捨五入して40歳位を35~44歳までとすると多少許容範囲が広がりますが、44歳の人が誕生日を迎えるともう45歳になってしまいます。

「年齢不問」と書かれているのだから、閲覧者は年齢不問、エントリー(応募)も年齢不問でよいのだと思います。でも採用されるのはキホン20~40歳代、と宣言されているのかもしれないので、年齢的な条件が不一致で採用されない事を周知の上で、わざわざ個人プロフィールを送って見せるまでもないのかもしれませんが、20~40歳代の意識やスキルを超越したシニア世代が実際、「年齢不問」で紛れてエントリーしていたりします。決してボケているわけではなく、自分たちの若かった頃にはまだ無かった仕事を経験してみたい、若作りして20代からやり直したい、などと言う意欲的な意味かもしれません。

数ある求職情報の中から、実際にお仕事があってお給料がもらえる掲載記事を、慎重に「当たり」を選んで引き当てなければなりません。実際「年齢不問、学生歓迎、20~40代活躍中」などという求人情報にエントリーして、先着順で採用になって、職場に行ってみるとまだ余裕で席が空いていて、ほとんど40~60代の顔ぶれだったということもありました。おそらく「仕事のスキルが20~40代レベル」という集まりかもしれませんが、シニア世代にしても、同時期に同じ情報を見て、同じ様に思ってエントリーした同士で、職場が同じで、 同世代で意識が合ったということなのでしょう。